日本人男性×ベトナム人女性　～ご夫婦にインタビュー～②

初めに言っておきたいのが、男性って普段から両親と密に連絡したり彼女ができたという話を両親とする機会って少ないですよね、その状況で突然息子が外国人の女の子を家につれてきて「今度この子と結婚するから！」と言われ、自分が両親の立場ならどう答えますか？

え？外国人？海外に住むの？孫の顔見れない？そもそもこの子は日本語もカタコトだし・・・ベトナムの両親とも会う機会なんて全然ないよね？と頭の中が不安でいっぱいになります。その結果、あなたに発せられる言葉が「国際結婚は危険じゃない？」というような反対を匂わす言葉です。当たり前の反応なので深く考えないでください。

私の場合も全く一緒でした。解決策として両親との食事会を設定しベトナム人彼女の性格や現在の仕事、ベトナムに住む両親や生活についてじっくり話す機会を設けました。そこでやっと彼女が危険な人物ではないことが、分かってもらえ結婚を支持してもらうことができました。国際結婚の場合、どちらかの両親や祖母・祖父とは離れて暮らすことになるので、家族にはしっかり説明し理解して貰う必要があります。

私が国際結婚したタイミングは大学を卒業し、２５歳の夏でした。当時大学の親しい友人間で結婚していたのは１組だけで、つぎに私の国際結婚という順番でした。友人からはどこで出会った？国際結婚俺もしてみたいよ！海外のリゾート地に実家があるなんて羨ましい！というような声をかけて頂き、誰も国際結婚に対して偏見の目を持つ人はいませんでした。友人たちとは、結婚前から遊ぶ機会があれば妻も一緒に遊びにも連れ出し交流を深めているので、今でもかなり仲良くしていただいています。

私が国際結婚して5年目となりましたが、世間から白い目で見られたり悪口を言われるようなことは一度もありませんでした。なので外国人が差別を受けるようなことはありませんのでご安心ください。もしパートナーが日本人から嫌がらせを受けている場合は、あなたの助けが必要です。解決には、直接相手に交渉するだけではなく、パートナーに対しても日本文化を教えることで解決するかもしれません。交際当初は頼れる日本人はあなただけという可能性が高いので、何があっても彼女を守るという意識を持って交際をしてみてください。

これからあなたが交際を考えたり結婚をするベトナム人女性は、日本で不自由なく生活していくためには今以上に努力が必要な状況だと思います。例えば日本語能力ですが日系企業でオフィスワーカーをするには日本語能力検定N1、工場作業でもN2が必要と言われています。日本語能力検定は日本人がよく受ける英検１級に合格するようなレベルだとイメージしてください。かなりハードルが高いです。そのため一緒に努力したり教え合うような環境で生活する必要があります。そんな彼女の熱量を感じたら、あなたも何か成し遂げてみたいという気持ちになりませんか？
２人で頑張れば、ちょっと難しいことでも乗り越えることができます。何事にも前向きに取り組み5年後、10年後の未来を夢見て、一歩一歩成長させてくれるのがベトナム人女性だと思います。

これ私がベトナム人女性の性格で1番好きなのが、裏表がないことです。日本人女性の場合、すごい笑顔で対応していても裏の顔があったり、彼氏には絶対見せない部分というのがあると思います。特に男性は女性のガールズトークって結構恐怖ですよね・・・。その点ベトナム人女性たちは、何かあればストレートに伝えてきます。言葉を濁すようなこともありません。男性には好き嫌いが分かれるかもしれませんが、裏でコソコソ言われるよりは、ケンカにになってもいいからハッキリ言われたい方には外国人との結婚がおすすめです。

私たち夫婦は、１日に多くて５回の口喧嘩をすることもあります。ケンカの内容は、掃除を頼んでるのに無視したとか、ちょっとした意見の不一致によるケンカが多いです。でも思い返してみると、ケンカしてきたことでお互いの考え方や触れちゃいけない部分が分かるようになります。２人にとって重要なお金や生活に関する相談で言いたいことがお互いハッキリ言える関係づくりにも役立っています。

結婚5年目で数え切れないくらいケンカをしてきたので、ケンカをして言いたいことを言い合った後はすぐに普段どおりの関係に戻ることもできます。日本人夫婦の場合、一度ケンカすると数日間は口も聞かない状態と聞きますが、私たちの場合はすぐに元通りなので夫婦関係はとても良好だと思います！